百万遍の石垣

最近、百万遍の石垣が取り壊されるとか取り壊されないだとかで、
大学側と少数の学生らが揉めている。

そもそも、大学側としては、無秩序に配置された立て看は大学の景観美
を損ない、さらには石垣から立て看が落下しようものなら歩行者が怪我を
する危険性もあるとして、石垣を取り壊そうと計画している。

反対する学生達は、石垣がなくなってしまえば立て看を立てる一等地が
なくなり、(百万遍の交差点の石垣に立て看を立てれば、大きな宣伝となるため)
学生のサークル活動等の圧迫になると主張する。また、これまでの学生運動などで
利用されてきた石垣を崩すことは、伝統を崩すことだとまでいう。

どちらの言い分にも一理ある。まずは大学側の言い分だが、
最近は、どこの大学も独立行政法人化に伴って民間の人々が大学の経営に
あたるようになってきている。
うちの大学でも、学内にフランス料理店が出来、さらにはローソンが進出したり、
ATMが学内に設置されたりとその商業化が否めない状況にある。
大学を一法人として考え、その効率的な経営を考えたときにはかなり妥当な
方針だといえるし、民間との融合によって便利になった部分もある。

では、大学のサークル活動はどうだろう。サークルが学内で繁栄するか否かは
大学運営の上でバランスシートにも載って来ないし、夜間に大学校舎を
開放しておくのは経費の垂れ流しにもつながりうる。
だから、そんなサークルの立て看なんて興味ないし、さらには景観美を凄く
損ねているのも確かなのだ。
実際、うちの学生は立て看の存在をそこまで意識していないが、(無関心派が圧倒的に
多い)保護者の間などでは、立て看をうっとうしく思っている声をよく聞く。

そこで、この大学側の石垣を壊すという動きに対抗すべき、熱い学生らが
立ち上がったというわけだ。
彼らはミスコン論争の時もかなり熱くなって反対していた人たちも多く含むので、
ミスコンは別によかったんじゃないのーと思う私としては、微妙な心境でもある。
しかし、私自身、ほぼ無関心ながらも石垣に立て看を立てる宣伝力の強さは認識しているし、
それがなくなることには痛手も感じる。それに、彼らの熱さも嫌いじゃない。

昨日友達が笑いながら教えてくれたが、なんと石垣の上にやぐらみたいなステージ
を組んで、その上でコタツと鍋をしながら24時間戦闘態勢で頑張っているらしい。
拡声器を片手に、百万遍の通行者に向けて演説しているみたいだ。
「我々は、命に代えてでも、石垣を守ります」みたいな。
帰りにちらっとみかけたが、青いビニールシートで覆われたやぐらの中には、
なるほど、ストーブとこたつがあり、人がねっころびながらケータイをいじっていた。
外はマイナス2度とかである。ダウンにマフラーをぐるぐる巻きにして、手袋で
完全防備しても、すぐに耳まで赤くなる寒さだ。
彼らは熱いなぁ。

百万遍を行きかう学生は、ほとんど無関心。
大半の人が冷めた目をむけるか、面白がってネタにしている状態。
まあ、こんな私もちょっとした好奇心がある程度だが。

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