燃えるゴミ

昔、江角真紀子がスッゴイ好きでたまらなかった時代がある。

多分、小学校高学年か中学校低学年とかじゃないかな。

その江角真紀子がエッセーを書いていた。

その、燃えるゴミっていうタイトルを、意味もなく思い出した。

コンプレックスの塊だった彼女が、自分のモヤモヤを

全部一冊のノートに書き溜めてくんだけど。

ある日、心機一転して、そのノートを燃やす。

そして、後ろ向きなモヤモヤも燃やして、殻を破る、みたいな。

その「燃えるゴミ」がしっくりくる、情景に遭遇した。

話せばちょっと長くなるんだけど。

この前ナガスパに行って、また東京に戻ってきたんだけど

一昨日くらいに実家の粗大ゴミを出した。

丁度一人だったから、全部一人でだした。

とりあえず、でっかいソファ2個と、3段ベッド(というものがあるんです)と、

机を一人で一回まで運んだ。

日が落ちる頃で、マンションの粗大ゴミ出し場と部屋とを一人で10往復くらいしてたら、

汗スッゴイかいて、他の住人に怪しい目で見られた苦笑

とにかく、いらないものをスパッと捨てるのは気持ちいいし、

とりあえず捨てた捨てた。

(これって、大量生産大量消費社会の汚点だよな…でも捨てた方が楽だし、

とつい思ってしまう自分が情けない)

そんでひとりきり作業がひと段落したら、

粗大ゴミのことはすっかり忘れてしまってた。

朝になって、たまたま住んでる階から下を見下ろすと、

粗大ゴミ回収車が乗り付けてて、

作業服に身をつつんだおじさんたちが解体された3段ベッドを

収集車の後ろに放り込んでいた。

あれ、一人で運ぶの超大変だったんだぞ~とか思いながら眺めてると、

その収集車の凄い馬力に唖然。

ゴミ収集車みたく、後ろから入れられるんだけど、

なんか入れたそばから、バリバリ音を立てながら粗大ごみが壊されてく。

おお~、なかなかやるじゃん、と。

心のどこかでは、またリサイクルしてくれないかなぁなんて思ってたから、

(考え甘いですけど)

若干ショックだったけど。

さて、3段ベッドを見事飲み込んだ収集車は、ソファへと移りました。

ソファは、実は、そのマンションに引っ越して来てすぐに買ったものだったし、

実は結構思い出深かった。

ということを、バリバリ壊されてくそのソファの様が目に入ったとたん、

自然と思い出した。

というか、

強制的に呼び起こされた感じ。

正視出来なくなって、音も聞きたくなくなって、部屋に急いで戻ったけど。

長年住んだ家が取り壊されるときの胸の痛みってのは、あれの何倍だろう。

そしてなぜか、江角真紀子のエッセーのタイトル「燃えるゴミ」を思い出した。

ちょっと切なくなった。

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