モノと消費と音楽について

どうしていい音楽が生まれなくなったのか、という話をしていた。
人間の「物理的に手にとれる」「モノ」に対する愛着とか思いが、データ上のコンテンツでは再現できないという問題。
オンライン上で聞く音楽はどうしても「消費」になってしまう。
昔レコードで聞いていた頃は、なんどもなんどもすり切れるまで聞くものだったし、レコードケースひとつとったって嬉しかったはずで。

けど、それは世界に技術革新が起こって低コストで人間が物質的に豊かな生活ができるようになった瞬間に変わったわけで。「昔のレコードの時代はよかった」とかいう問題ではなくて、前提条件が変わってしまったのだから、それまでの「音楽」が今の「音楽」と同じであるわけはない。

ものがなかった時代、とにかく「モノ」を得るということは喜びでした。けど今は、モノがあるのがデフォルトなので、いかにして「モノをなくすか」が課題。国が豊かになればなるほど、製品も「よりシンプル」になって「洗練」されていく。シンプルで洗練されたものは、豊かな人からしか出てこない発想であって、ごちゃごちゃ色々くっついてるモノを作るよりもはるかに難しい。それは、多分、人間関係だとか自分の生き方にしたってそうなんだろう。

もとい。「人間がモノに特別な感情を持ってた、それから、時代的に自分の努力だけじゃどうしようもならないことが多かった(戦争とか貧困とか政治的弾圧とか差別とか)若者のもがきとかが乗っかったからこそ、命を削ってアーティストがつくった曲があって、だからこそ昔の音楽はよかった」というのは、「時代が物質的に豊かになった」という前提条件が変わった瞬間に成立しなくなったわけだよね。

だからこそ、今の時代や人間の精神状態に合致した「昔の音楽的なもの」を創りだす必要があって。Lady Gagaはそれをやっていると思う。それってなんだ。

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